国境封鎖が解かれた昨日、ドイツ国内の空港は他国へ飛び立つ人々で大賑わいだったようだ。空港の警察が殺到する問い合わせの対応に追われる様子や、ドイツ人の休暇先ランキングトップを誇るスペインのマヨルカ島で、現地のホテル従業員たちが(お得意様である)ドイツからの旅行者を拍手で出迎える光景などが報道されていた。インタビューを受けたドイツ人旅行者は、コロナはもううんざりだと言わんばかりで、やっとこさ訪れたバケーションを味わえる喜びを心底噛み締めているようだった。


渡航に関しては各国の対応が異なる上、まだ諸々の措置や条件があるため手放しでは喜べないが、一連の制限が解除されちょっと一息ついた印象がある。なお、日本からのドイツへの入国・帰国に関しては6月16日現在、隔離措置は行われていないとのこと(感染リスクが低くなったということらしい)。ドイツへの入国・帰国者への14日間の隔離措置が課される対象国リストは、ロベルト・コッホ研究所のサイト上で確認できる。


また、ドイツでは本日新型コロナ接触追跡用の『コロナ警告アプリ(Corona-Warn-App )』が解禁された。かねてより開発されていた話題のアプリが遂にダウンロード可能となり、ニュースでも取り沙汰されている。一体どういう風に使われるのだろう。コロナ感染者と1,5メートル以内の接触があった場合、あとから通知がくるそうだが・・・。私はまだインストールしていないが、少し様子を見てみようかと思う。


文と写真:萬谷衣里 Eri Mantani プロフィール