See

ベルリンの湖は無法地帯?緑の楽園には白鳥や〇〇の人々の姿も

海がないベルリンでは、市内に多く点在する湖がその代わりをつとめている。じりじりと太陽が肌に迫ってくる今日この頃、ビール瓶を手にした人々が目指す先はやっぱり湖だ。午後になると大浴場化してしまうため、静かに楽しみたい人は午前中に行くのがベター。ジョギングや散歩をする人たちがいる一方で、朝風呂ならぬ朝スイミングにいそしむ人々の姿も多く見られる。湖畔は緑に溢れ、まさに楽園だ。


遊泳用に区切られた水域以外で泳ぐことは本来禁止されているが、泳ぎたい人は自己責任で楽しんでいる様子。そもそもコロナで有料のビーチは営業停止中だ。こちらは白鳥のファミリー(動画)。7羽の子だくさん家族である。その後ろに泳ぐ人たちの姿も見える。

白鳥の家族


28℃の朝、ジョギングの途中で私も湖に入りたくなり、裸足になって膝下までソロソロと水につかっていると後ろから年配の女性に声をかけられた。これから朝スイミングするところなのか、着替えをしている最中だった・・・と思いきや、次に振り向くと彼女は全裸であった。ここは温泉だったかなと思うくらいの自然な佇まいで私に話しかけながら、女性はお風呂、もとい湖に体を沈めようとしていた。ここはヌーディストビーチではないはずだけど・・・(ヌーディストビーチは区域が決まっている)。バッシャーンと水しぶきをあげて全身を浸した女性はとても気持ち良さそうだった。あまり細かいことは気にしなくて良いのかもしれない。


数分で入浴は終わり、さっさと服を身につけるご婦人。きっと彼女にとって朝の短い儀式なんだろう。ベルリンの湖は『自由であること』がルールなのかという気がした一件だった。


文と写真:萬谷衣里 Eri Mantani プロフィール

Scroll to top